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執筆者の写真Y.kagawa

第二天神丸(YAMAHA UF-33 FW7)



レストア前の第二天神丸(YAMAHA UF-33)です。

エンジンもエンジンルームも船体もかなり汚れてました。

船体に巻いてあった防舷材を取り外したら多数の穴が空いてました。

その他船体割れ、電線の炭化で導通が悪くなっていたり、雨漏りなどなど問題が盛り沢山。

桜島付近にありましたのでキャビン内に火山灰もかなり入ってました。

現在は↑こんな感じになっております。

レーダーはGARMINのHD18 Bird Radarを搭載しました。

手前の丸いのはTVアンテナです。Amazonで買った8000円ぐらいの野外アンテナです。

UF-33はキャビン上のスペースがあまりないのでソーラーは小型のものにしました。

どうしても数日〜数週間ぐらい乗らない時もありますのでメインバッテリーの活性化ができる程度です。

ボディは黒に見えますがガンメタにて仕上げてあります。

スパイダーウェブなどどうしても浮き上がってくるクラックはFRP補修して消し込みしてあります。

GARMINのロゴ入りです。

キャビン内のカーペット生地の壁に火山灰や長年の汚れがありました。

当店はボートクリーニングに力を入れてますので業務用のリンサーも持ってます。

リンサーは洗剤を噴射しながら吸引するので水洗いと同じ効果があります。

カビなども次亜塩素酸や専用洗剤で除去しました。


かなり汚れてる船でもしっかりクリーニングしてやればかなり綺麗になるものです。

汚いままでも船としては使えますが、せっかくキャビンがあるのに物置にしか使えないのは勿体無いですよね。


綺麗にすることでキャビン内に寝っ転がる事もできて新艇のような気持ち良さと使い心地の良さがあります。


キャビン内はテレビ、エアコン、電気ポットが設置してあります。

100Vはハウスバッテリーシステムを船底に入れてあります。

4000Wのインバーターとバッテリー数個で駆動しています。


エアコンの稼働時間は130ahで2〜3時間ほどですので使用する状況に応じてバッテリーを乗せ替えて使用しています。


通常は陸電を使用しているので陸電使用 時にGUESTの2711A(2BANK,10A)で充電しています。


エンジン使用時にはRENOGYの走行充電器で充電をかけてます。


GUEST社、RENOGY社のマリン製品も常時取扱しておりますのでいつでもお問合せくださいませ。






バッテリー周りはエンジン、アクセサリー用で130F51で稼働させています。



陸電、ハウスバッテリーの切り替えは電源自動切替機で切り替えてます。


陸電ケーブルを外したら自動的にハウスバッテリーに切り替わる仕組みです。


出航時についつい切替を忘れてしまうと言うことがありません。














エンジンは圧縮がありましたので腰上のオーバーホールに留めましたが変えれるシールはほとんど変えてあります。

消耗品の交換、ラジエーターの洗浄、アフタークーラーは若干の海水もれの修理、オイルクーラーはインペラのカケラが詰まってましたので洗浄しました。


エンジンの塗装も行ってます。


エンジンは耐熱塗料、ウレタン、メーカー純正のラッカー塗料など選ぶことができます。下地の防錆、黒錆転換もお任せください。


エンジンを綺麗にしておくとオイル漏れや、ちょっとした異常も気付きやすくなりますのでおすすめです。


配電盤は中央のDC/AC用のコントロールパネルで室内灯やエアコン、冷蔵庫など船体の電源を制御しています。パネル右側がAC、左側がDCの制御になります。


大電力のウィンチは左のスイッチでアクセサリー全体は右側のスイッチで制御しています。

GPSやレーダーなど航海機器類はオンオフの必要がないのと系統数が多いのでヒューズボックスで電源供給しています。


下にある配電盤はNMEA0193の入出力用です。



操舵席はメインMFDにGARMINのGPSMAP 1223XSVを搭載しました。濡れた手でタッチパネルが動作しない事態も考えて1223の隣に物理スイッチのリモコンを配備しています。

濡れた手でも意外と反応良いので揺れがひどい時に主に使う感じになってます。

右側にオートパイロットのコントローラ、左下にFUSIONオーディオがありますがMFDでほぼ制御できます。

アフトステーションにはGPSMAP923。

これでオートパイロットも制御できますので釣行時はほぼここで操舵します。


ジョイスティックはスラスター用に見えますがスラスターは付けてませんので(^^")スポットライトのコントローラーです。上下左右の押しボタンと比べてすごく直感的。

なんでみんなそうしないのか不思議です^^

オーディオはステレオユニットにFUSIONのMAS-RA210を、スピーカーはEL Series 6.5inchを搭載しています。

この船は3ch LEDアンプで動かしておりますが、DMXでの配線も承ります。ご相談ください。

フラップはオートフラップのHydro Tabを搭載しています。


Hydro Tabはエアでフラップ板を突出させて船体のピッチ、ローリングを常時制御します。

船体の揺れが軽減し、船首の角度も調整できるので操船も楽です。


フラップの奥に振動子が見えますが、これがGARMINのPS-30です。


振動子はGT56UHD、水中動画ソナーのPanoptix PS-30を搭載しているのですが、Hydro Tabを搭載したことで船体の揺れが少ないので測深機能のQuickdrowの性能が上がりました。


精度の高い海底地形図の作成にも一役買っております。






プロペラはこちらも当店でお取り扱いしているBAEKSANプロペラに変えてあります。


ベクサンプロペラはヤマハ、ホンダ、スズキ、トーハツ、マーキュリー、ジョンソン・船外機のプロペラ

ボルボ(SX・290ドライブDUOPRO)マークルーザー 船内外機船のプロペラのプロペラを取り扱っているメーカーです。


もちろんVolvo Pentaの純正プロペラもお取り扱いしております。


元々ついていたプロペラの変形や電触に夜欠けが激しかったのでこれだけで2ノット速度ががりました。


Volvo用のプロペラはほとんどの機種用にメーカーさんが在庫持ってます。

値段もかなりリーズナブルですのでプロペラでお悩みの方はぜひご相談ください。




オートパイロットはGARMINのGHP Compact Reactor です。

UF-33はドライブ艇ですが油圧シリンダーが比較的小さいものを採用しているのでコンパクトリアクターの1.0Lポンプで十分制御できます。

意外と船外機でなくともコンパクトリアクターで動く機種が多いのでオートパイロットをお考えの方はお気軽にご相談ください。



GARMINのオートパイロットのいいところはこのリモコンで船を動かせることです


リアクターオートパイロットリモコンはケーブルレスの浮沈構造ですので船のどこにいても操縦することができます。


リモコンを行きたい方向に向けて左上の方向指示ボタンを押すとその方向に向かってくれます。


▷▷で10°単位、▷で1°単位で指定もできます。


またマップ上のポイントへGPSMAPを使って移動する事もできます。

ドテラ流しで頻繁に流し直す時にはリモコンのナンバーキーにタスクを登録しとけばボタンひとつで戻ってくれます。






30年以上船齢がある船でもレストアする事で生き返ります。

ディーゼルエンジンであれば耐久年数は長いです。数千時間でもまだまだ現役のエンジンも多いのではないでしょうか。


ロアボートサービスのレストア艇「第五天神丸」はサンマリーナの桟橋に海上係留して

あります。

いつでもご見学、試乗できます。


皆様のレストアや艤装のアイデアの参考になればと思いますのでいつでもご連絡お待ちしております。

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