まだまだ業歴の浅い当店ロアボートサービスは新しいものにすぐ食いつきます(^^")
元々楽器屋さんでスマホ、タブレット等ガジェット等も大好きですなのでGARMIN等の次世代マシンにもすぐくいつくわけです。
そして元々楽器修理の職人なので塗装もいろいろ食いつきます(^^")
塗装は楽器では古いものを扱うことが多かったので主にラッカー系が多く、仕上げるのにだいぶ苦労してきました。
とにかく乾かない塗装が多いのです。
最低3ヶ月とか、シェラック等は湯煎して溶かしてタンポ塗りして半年かけて・・・
そんな世界とはうって変わる船舶業界!
化学反応で硬化させるものが多く時間との戦いのことも多いのですが楽器の塗装と比べると研ぎ出しなども精神的に楽に感じることが多いんですよね。
ゲルコート(トップコート)やウレタン塗装は船舶ならではの醍醐味があるので毎回職人魂をくすぐられるものがあります。
新しいウレタン系塗装があったり、デッキの止水塗料などがあるとついつい試してみたくなります。
当店のデモ艇もガンメタ・厚塗りクリアトップ仕上げにしてあったり、特殊な滑り止め仕様の塗装を使っていたりします。
さて今回また新しいものにチャレンジしてみることになりました!
Youtubeで話題になっているバリュークリエイション社の『ミラクルプライマー』です。
元々コンクリートの止水剤として開発されたらしいのですが、桟橋の柱に錆止めとして使用したところなぜかフジツボが付かないと言うことで船に塗ってみたらどうだろう・・・と言うことになったらしいです。
当店のデモ艇が置いてある宮崎サンマリーナは川の流れ込みなどが一才無い100%海水かつデモ艇が置いてある場所が日当たりが良すぎるのか尋常ではないレベルでフジツボの付着します。
どれくらいひどいかと言うと半年放置するとドライブがただの塊になるレベルです。
半年でこのレベルまで付きますので今までいろんな船底塗装を試してきました。
加水分解型のA社、B社、C社・・・水和分解のD社、E、F・・・多分この数年でとにかくいろんな船底塗装を試してきました。
安いものから高いものもとにかく試しましたが、このくらいフジツボが付く場所だとあんまり値段は関係ないような気がしてきます。だってどっちにしても同じくらい付くので(^^")
もちろんちょっと値段がはるT社さんのプレミアムは良かったですね。
しかし絶対フジツボが付かないと言う船底塗料は未だかつて見つかってません。
フェリーみたいに電流を流すとか、GARMIN代理店のG-FISHINGお取り扱いの音波でフジツボを防ぐ
SONIHULLなどもありますがこちらは別の話になるのでまた次回(^^")
と言うことでYoutubeを見たお客さんより「これどうなの?」と言う質問を受けじゃあうちのデモ艇で試験してみましょう!となったわけです。
実際塗ってみたところ、仕上がりはちょっとエナメルのようなしっとりとした質感です。
通常の加水分解塗料と違ってプライマーの塗布が2層あってからのトップの3層なので、手間としては二倍から三倍ぐらいでしょうか。
メーカーさん曰く柔らかい加水分解型の塗料は水性ですので旧塗膜が剥離する可能性があるので剥がしてください。との事ですので確実にしたい人は船底塗装を剥がさないといけないと言うことになれば10倍以上の大変さにはなるのではないでしょうか。
当店は船底リフレッシュは得意ではありますが、普通にやるとかなり大変な作業になります。
Youtube内ではそのまま塗ってますのでそのまま塗っても良いのかもしれません。
フジツボが付かないかどうかは・・今のところ半信半疑どころではなく2信8疑ぐらいではあります(^^")
今回、アルミドライブ、プロペラにも塗布しております。
電食は大丈夫なの?と言う声も多く聞かれてますし、メーカーさんの方も船底塗料としては発売前で保証して売っている訳ではない状態ですので当店のデモ艇で確認してみることにしました。
と言うのもこの塗料が『特殊無機系成分を主体としたオルガノポリシロキサン系樹脂エマルジョンとグリシジル基含有シリコンオリゴマーからなる2液常温反応硬化形の水性無機クリヤー塗料』と言う点で、止水剤として水を通さないことも踏まえて浮遊電気の帯電性が非常に低い・・・はずである!と言う点で塗ってみることにしました。
簡単に説明すると今までの船底塗装では分解するために金属成分を使っているので電気の流れが起こって電食を起こす可能性が高いからアルミなんかはボロボロのスカスカになっちゃいます。だから塗装は専用のやつを使ってくださいね!ということだったのですが無機系だったら大丈夫じゃない!?と考えた訳です。
当店のデモ艇は半年に1回ドライブは解放検査してますので電食の具合は外側だけでなく内側からもよく分かりますので半年後に検証したいと思います。その前にできればコロージョンテストしたいところですが今手元にテスターがないので残念です(^^")そこは何か手を近々考えたいと思います。
結果はまたこのブログでも紹介いたしますのでもうしばらくお待ちくださいませ!
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